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酔いどれ音楽&読書日記―一人の愛好家の独白
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関東・関西やヨーロッパを中心としたクラッシック音楽の演奏会評をメインに記します。また、ノンフィクションを中心に、読書の備忘録を記します。

2009年夏・2010年夏・2011年冬・2016年春に、音楽鑑賞を主目的として、長期間ヨーロッパを放浪しました。その途上での旅行記も、すべてアップしております。バックパック旅行等を考えておられる方もご参照ください。

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タイトル 日 時
【本の感想】岡田暁生著 『クラシック音楽とは何か』(小学館)
個人的に、クラシック音楽に関する本を手に取る機会は意外に少ない。楽譜満載の専門書は読んでも理解できないし、入門書は「知ってるよ」という情報ばっかりなので、なかなか「これぞ」という本とはめぐり会えないのである(面倒臭いオタクである)。直近では、音楽之友社から刊行された『マーラーを語る 名指揮者29人へのインタビュー』という本が最高に面白かったが、これを読んだのもかれこれ1年以上前。そんな折、小学館から刊行された音楽学者・岡田暁生氏による『クラシック音楽とは何か』という本が、なかなか面白かった。知ら... ...続きを見る

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2017/12/08 12:47
フィリップ・ジョルダン指揮 ウィーン交響楽団
なかなかの名演だった。初めて聴くウィーン交響楽団。首席指揮者フィリップ・ジョルダンとともに、運命&巨人の超名曲プロ。ところが、決して聴き古された感じがしない。風通しがよく、良い意味で室内楽的な、清潔感たっぷりの演奏。爽やかな読後感。次代を担うホープ、ジョルダンの音楽性はとても品が良く、好印象。 ...続きを見る

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2017/11/26 17:58
【CD評】最近聴いたもろもろの音盤についてB
さすがにこれだけコンサートに行けていないと居ても立ってもいられなくなり、週末の某コンサートのチケットを買った。相変わらず音盤チェックは続けており、足繁くCD屋に通っている。秋の大収穫とでも言おうか、予想外の名盤との出会いが相次いでおり、収集癖が止まらない。自制したいのだが、こればかりは難しい。いまこのタイミングを逃すと、一生聴かずに終わる音盤になってしまうかもしれない…というのが購買欲の根源にあり、これはCDを売る側の思う壺なのだろうが、そうひねくれてばかりもいられない。 ...続きを見る

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2017/11/21 19:56
【CD評】最近聴いたもろもろの音盤についてA
先日に続いての音盤評。ブロムシュテットのベートーヴェンをその後も聴き続けているのだが、6番『田園』を聴くに及び、ついに脳天を打ち砕かれるほどの大感動を覚えた。何だこの比類なき至高の音楽は。実は、個人的にはこの『田園』交響曲が大の苦手、正直大嫌いで、2〜3年に一度、CDか何かでサラッと聴ければいいかな、という具合に思っていたのだが、ブロムシュテット盤を何気なく再生しているうちに、「これは今、とんでもない演奏を聴いているのではないか?」という気分になってきて、スピーカーの前に座し、終楽章ではついに感... ...続きを見る

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2017/11/12 12:44
【CD評】最近聴いたもろもろの音盤について
今月はコンサートに行けなそうだ。去年の今ごろは、関西で浴びるようにマーラーを聴いており、とりわけヤンソンスの9番に打ちのめされていた。ハーディングの5番も凄絶だった。今年の来日オケのラインナップは、ボストン響、ゲヴァントハウス管、コンセルトヘボウ管、ベルリン・フィルと、顔ぶれは恐ろしく豪華だが、どれもプログラムがパッとしない。ガッティとRCOでブラームスの1番と言われても、全く聴く気がしない。比較的興味をそそられるのは、ブロムシュテットのブルックナーだが、あれだけ高額なチケット料金を払ってまで聴... ...続きを見る

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2017/11/08 13:58
クリストフ・エッシェンバッハ指揮 NHK交響楽団 10/21
秋が深まる中で聴くブラームスは格別に素晴らしい。何と言っても3番。哀切極まりない旋律に心がざわつく。怪僧エッシェンバッハのブラームスは、この指揮者ならではのアゴーギクに富んだユニークな演奏だが、結構な名演である。第3楽章は神品。感動した。この交響曲は、指揮者にとっては「いじり回したくなる」類の音楽らしく、様々な録音を聴くと、テンポを好き放題動かしまくった怪演とも結構遭遇する。エッシェンバッハも、下品になる寸前くらいの解釈を繰り出すが、一線を超える手前で踏みとどまり、抜群のテンポ感覚で音楽全体に筋... ...続きを見る

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2017/10/21 20:56
新国立劇場 飯守泰次郎指揮 『神々の黄昏』 10/17
『ワルキューレ』以来足を運び続けて来た飯守リングの千秋楽、『神々の黄昏』を観る。前作『ジークフリート』がやや甘口すぎたとはいえ、最初の『ワルキューレ』の舞台と音楽があまりにも凄まじかったので、楽しみにしていた公演だ。結論から言うと、それなりに充実感は得られたものの、多少物足りず。恐らく、最大の原因は演出。 ...続きを見る

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2017/10/17 22:32
ラファウ・ブレハッチ ピアノ・リサイタル 10/7
ブレハッチのリサイタル。まだ30代だと思うが、驚くほど成熟した、燻し銀の演奏だ。堂に入ったものだ。驚いた。その分、派手さはなく、華やぎもない。大言壮語せず、居住まいは端正そのもの。音色は硬質で芯が太く、重心が低い。ショパン・コンクール優勝者という語感から想起するような華美で流麗なピアニズムとは、大きく一線を画する。土曜午後、みなとみらいホールは満員。 ...続きを見る

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2017/10/07 17:01
広上淳一指揮 京都市交響楽団 9/18
世評がうなぎのぼりの広上/京響を、ようやく聴くことができた。サントリー賞受賞記念コンサートということで、サントリーホールにて。腰を抜かすほどの超絶的な名演だった。完璧。文句なし。絶美。以上に尽きる。京響は超高水準。パンフレットに寄稿していた岡田暁生氏が、「日本で一番うまい」と書いていたが、あながち誇張でもない。鳴りの良さ、和声の一体感でいうと、確かに東京のオケの水準を大きく上回っている。 ...続きを見る

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2017/09/18 21:00
【映画の感想】キム・ギドク監督 『網に囚われた男』
すごい映画を観てしまった。これはすごすぎる。そして、辛すぎる。最近観た映画の中ではダントツトップ。人生でみた全ての映画の中でも、屈指の余韻と味わいと感動。久々に映画で号泣。折しも、この朝鮮半島情勢である。感じるものが多すぎる。なんと人間は愚かなのか。現代社会は虚しいのか。世界はいびつなのか。 ...続きを見る

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2017/09/17 17:36
パーヴォ・ヤルヴィ指揮 NHK交響楽団 『ドン・ジョヴァンニ』 9/11
2日連続での演奏会形式オペラだが、きょうの『ドン・ジョヴァンニ』も信じられないくらいの超高水準のパフォーマンスで、打ちのめされるほど興奮、感動した。声楽・管弦楽・演出の信じがたいくらいの一体感は何事だ。歌手陣は超一流が揃っていて、演技力も抜群。3時間のオペラが一瞬で終わってしまった。楽しくて仕方なかった。平日月曜の昼過ぎからみなとみらいホールでの公演。ポディウムや舞台横の席には演出との兼ね合いで客を入れず。ずいぶんと贅沢な仕様である。客席はかなりの入り。 ...続きを見る

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2017/09/11 20:57
アンドレア・バッティストーニ指揮 東京フィルハーモニー交響楽団 『オテロ』 9/10
手に汗握る、会心のパフォーマンスだ。バッティストーニと東フィルの熱演を讃え、大健闘した歌手たちに心から喝采を送りたい。古今のオペラ史上の第名作中の大名作の『オテロ』だが、演奏会形式上演のエッセンスと魅力が凝縮された、圧倒的な舞台だった。この作品、個人的には昨年春にザルツブルクでティーレマン指揮SKD、ホセ・クーラ&カルロ・アルバレス&ドロテア・レシュマンの組み合わせによる圧倒的大名演に接して卒倒するほど感動したのだが、今日のオーチャードホールでの稀有な経験も、自らの演奏会ライブラリーにしっかりと... ...続きを見る

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2017/09/10 20:49
【CD評】友田恭子 モーツァルト ピアノ・ソナタ集
東京は雨のまじる曇天。9月に入り、気温はめっきり冷え込み、残暑の気配すらない。もはや完全に秋、このまま晩秋に突っ込むのではないか、という趣だ。うだるような暑さが続いた8月は、コンサートもオフシーズン、関東と関西でずっと引きこもって本を読んだり、京都や鎌倉の寺を巡ってみたりしたが、秋の気配が香り立って来ると、ふたたび音楽を聴きたいという気力がみなぎって来るから、不思議なものである。 ...続きを見る

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2017/09/06 17:30
ピーター・ゼルキン ピアノ・リサイタル 8/1
ピーター・ゼルキンが『ゴールドベルク変奏曲』を弾くというので注目していたリサイタルで、急きょ仕事の都合がついたため聴きにいく。平日の晩、すみだトリフォニーホールでというのは、たしかに少々立地的に不便だが、客席はそれなりに盛況。ゼルキン、ことしで70歳ということだが、技術的には終始瑕疵が目立ち、聴いているこちら側も心穏やかならぬリサイタルだった…。 ...続きを見る

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2017/08/01 22:02
ワレリー・ゲルギエフ指揮 ダニエル・ロザコヴィッチ(Vn) PMFオーケストラ 7/31
PMFは毎年特別な面白さがある。きょうも最高に面白かったし、いい演奏だった。そして、最大の収穫は、ヴァイオリン界の天才的な新星に出会えたことだ。スウェーデン生まれのダニエル・ロザコヴィッチという若干16歳の少年だが、しなやかで流麗な、おそるべき音楽性の持ち主だった。瞠目した。次世代のトップスターだろう。オケは、ことしもゲルギエフが振ったが、この人の音楽(指揮)にも、やっぱり不思議な面白さがある。 ...続きを見る

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2017/07/31 23:44
二期会 『ばらの騎士』 セバスティアン・ヴァイグレ指揮 読売日本交響楽団 7/29
めっちゃめちゃ感動した。感涙した。最高だった。ほぼ文句なし、超高水準なオペラ上演。とりわけ、ヴァイグレの指揮する読響が最高。巧すぎる!完璧すぎる!シュトラウスの完全無比な音楽に陶然とした。 ...続きを見る

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2017/07/29 18:46
チョン・ミョンフン指揮 東京フィルハーモニー交響楽団 『復活』 7/23
2週続けての『復活』で、今週はチョン・ミョンフンという、これまたマーラーの泰斗が振る。もちろん期待して聴きに出かけたが、結果は非常に不満。さっぱり感動できず。先週のノット/東響の圧勝。ただ、今日のコンサートはオーチャードホールが会場だったので、音響が最悪。自分が座った1階席後方中央部は、音像が茫洋としていて、細部の動きがまったく聴き取れない。ひどすぎる。そういう要素も加味された辛口評である。 ...続きを見る

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2017/07/23 19:36
エリアフ・インバル指揮 東京都交響楽団 『大地の歌』ほか 7/16
連日のマーラー、本日は芸劇にて『葬礼』と『大地の歌』。昨日は『復活』を聴き、きょうはその『復活』の第1楽章の初稿である『葬礼』を聴くというのも一興。指揮は、マーラーの大御所、インバル。インバルと都響の組み合わせは、以前マーラー・ツィクルスの5番を聴き、衝撃的な完成度の高さにノックアウトされた。本日も大いに期待。 ...続きを見る

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2017/07/16 17:57
ジョナサン・ノット指揮 東京交響楽団 『復活』ほか  7/15
実は、『復活』実演は初めて。ジョナサン・ノットという優れたマーラー指揮者が東響で振るということで、満を辞してミューザ川崎に向かう。ノットがバンベルク交響楽団を振ったマーラー全集はお気に入りのCDで、とりわけ声楽入りのナンバーの鮮やかな捌き方が印象的だったため、東響ではどうかと期待も高まる。 ...続きを見る

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2017/07/16 12:14
フランチェスコ・トリスターノ ピアノ・リサイタル 7/9
期せずして(と言ったらめちゃめちゃ失礼だが)、超絶的にエキサイティングなコンサートで、久々の大満足。爽快極まりない後味で、心踊るような至福の2時間だった。個人的に、全クラシック音楽のうちで最も好きな『ゴールドベルク変奏曲』が演奏されたからでもあるが、何よりプログラム後半、全く知らないバロック期の秘曲から、トリスターノの自作のクールな曲まで、ジャンル横断的に、ピアノの可能性と妙技を披瀝しきってくれた。 ...続きを見る

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2017/07/09 17:23
シモーネ・ヤング指揮 ベフゾト・アブドゥライモフ(p) 読売日本交響楽団 6/24
魅力的なプログラムで、しかも馬力の読響のパフォーマンスということなので足を運んだ。女流指揮者ヤングは、去年東響のコンサートを聴いて以来だが、かなり硬直したブラームスに違和感たっぷりだった。きょうは『アルプス交響曲』ということもあり、力で押しまくる演奏も聴いてみたかったし、前プログラムがアブドゥライモフとのプロコフィエフというのも大変魅力的。 ...続きを見る

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2017/06/24 20:47
ジャン=マルク・ルイサダ ピアノ・リサイタル  6/18
日曜午後、紀尾井ホールにて、ルイサダのショパン名曲リサイタルを聴く。これ以上望めない至福な状況設定である。ルイサダの実演は3回目だが、さすがショパン弾き、とにかく「ショパンらしいショパン」を弾く。ロマンティックで、甘く、美しい。絶妙なルバートから、刷毛で軽やかに払いのけるようなグリッサンドまで、ショパンの妙味が凝縮し尽くされている。そんなショパンなのである。 ...続きを見る

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2017/06/19 14:47
新国立劇場『ジークフリート』 6/14
飯守泰次郎氏のワーグナーは、去年聴いた『ワルキューレ』があまりにも素晴らしくて大感動し、今回の『ジークフリート』も心底期待していたのだが、結果的には前回の感動には遠く及ばなかった。オケの違いと、何より作品の性格の違いが大きいかもしれない。飯守氏がプログラムに書いているように、『指環』4部作の中ではスケルツォのような楽劇で、やや「軽い」というか、爽やかな叙情性が際立つ作品だ。『森のささやき』の静謐で澄んだ室内楽的な響気は素晴らしかったが、第1幕と第2幕は、メルヘンチックでやや気の抜けたような演出の... ...続きを見る

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2017/06/19 14:45
エサ・ペッカ・サロネン指揮 諏訪内晶子(Vn) フィルハーモニア管弦楽団 5/20
日曜に引き続いてのサロネン/POであり、やっぱりこの人の才能はすごいと改めて恐れ入った。同時に、オケ、とりわけ金管のうまさに改めて舌を巻いた。ただ、あんなに壮絶な『悲劇的』を聴いてしまったので、やや今日は消化不良感があり、加えて、多少「策士策に溺れる」印象を受けたのも事実。初めて聴く諏訪内さんは恐ろしく音色が美しいが、演奏そのものにはそれほど感動できなかった。 ...続きを見る

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2017/05/20 21:10
チョ・ソンジン ピアノ・リサイタル 5/17
先日のコンチェルトに引き続いての、チョ・ソンジンのリサイタル。誤解を恐れず言えば、今日は完全なる「大人のチョ・ソンジン」を聴くリサイタルで、ショパンの素晴らしさはもちろんのこと、舌を巻いたのは完璧無比なるドビュッシーである。これ以上の洗練があるだろうか?これほどまでピアノを「弾きこなす」ピアニストがどれほどいるだろうか?これだけ上質な時間を堪能できるコンサートが他にあるだろうか? 運よく1階席の前から10列目、ピアノの反響板の真正面あたりに座って聴いたが、あまりにも音色が美しく、時空を超越した場... ...続きを見る

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2017/05/17 22:38
エサ・ペッカ・サロネン指揮 チョ・ソンジン(p) フィルハーモニア管弦楽団 5/14
大型プログラムによる超お楽しみ演目のコンサートで、めちゃくちゃ楽しみにしていたのだが、ベートーヴェン、マーラーともに信じられないほどの超名演で、ぶっ倒れそうになった。まずソリストが、個人的に大いに買っているチョ・ソンジンであり、しかも指揮者がお気に入りのサロネンであり、しかもプログラムの後半は『悲劇的』なので、もうこれ以上何を望もうかというところだ。しかも、実際の演奏は、期待を大きく上回るものだったのだ。日曜の昼から、西北の兵庫県立芸術文化センターにて。この状況設定も完璧。半年前にヤンソンスのマ... ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 4 / トラックバック 0 / コメント 0

2017/05/14 18:22
ウラディーミル・フェドセーエフ指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団 5/13
久々にフェドセーエフを聴く。今年でもう85歳になるそうだ。端正で、派手な事はやらないが、味わいがあり、心に沁みる。緩徐的な楽句では驚くほどに音量とテンポを落とし、これが最高にニュアンス豊かで、心に迫ってくる。大フィルは、相変わらず好調。 ...続きを見る

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2017/05/13 17:40
新国立劇場 『フィガロの結婚』 4/26
大感動してしまい、涙が止まらなかった。『フィガロ』は人類の宝であり、人間が結晶した宝石だ。美しく、憂いを帯び、はかなく、しなやかで、力強く、アイロニカルで、シンプルで、シンフォニックで、ドラマティックで、かつ最高に人間的なのだ。きょうの舞台は、オーケストラ、歌手、演出、すべてが高水準で、とりわけ照明をフルに生かしたシンプルな演出は筆舌に尽くしがたいほど見事だった。魂を徹底的に洗浄し、浄化し尽くした、至純の、至福の、絶対時間とも言うべき3時間だった。 ...続きを見る

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2017/04/26 20:24
【CD評】ジャック・ルヴィエ ラヴェル ピアノ曲集 ほか
【CD評】ジャック・ルヴィエ ラヴェル ピアノ曲集 ほか 「春はあけぼの…」、という清少納言の名文句にならえば、私にとっては「春はラヴェル」である。いっきに咲いて散る桜、その下で上気する人々、吹き抜ける温かみを帯びた風、厳寒の冬が過ぎ去ったことへの心のたかぶり、そして出会いと別れ、…こうした要素を五感で目一杯に感じるとき、頭の中に、『マ・メール・ロア』の古雅なメロディーが、ひとりでに鳴り始めるのである。 ...続きを見る

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2017/04/21 11:24
ファビオ・ルイージ指揮 ニコライ・ズナイダー(Vn) NHK交響楽団 4/16
久々のファビオ・ルイージだが、相変わらず動的であり、エネルギッシュであり、力感に満ち、歌わせ、盛り上げ、サービスの限りを尽くす、魅力的な音楽だった。頭のアイネムから、最後のマーラーまで、徹頭徹尾エネルギーに貫かれ、ズナイダーの貫禄抜群のソロは、広大なNHKホールを、たった一梃のヴァイオリンで支配する。きょうのN響は、NHKホールにあって、何とも鳴りがいい。 ...続きを見る

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2017/04/16 19:21
シルヴァン・カンブルラン指揮 読売日本交響楽団 4/9
大いに「買っている」カンブルラン&読響による、ハイドン&マーラーという超お楽しみ演目だったのだが、結果はまぁまぁ。2月に聴いたチャイコフスキーのような神がかった演奏を期待していたが、イマイチのらない。超高機能集団であるはずの読響も、いまいちコンディションがよくない。ホルンは外しまくり、弦も管に埋没しがち。これも仕方あるまい。オーケストラも人間集団なのだ。 ...続きを見る

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2017/04/09 16:38
マレク・ヤノフスキ指揮 NHK交響楽団 『神々の黄昏』 4/4
溌剌たる、最高に透明度の高いワーグナー。桜満開の上野で大感激!指揮者ヤノフスキはもう78歳なのか!信じられない!歯切れよく、小気味よい、透徹した弦のアンサンブルに、超一級の歌手陣!オペラ(楽劇)を演奏会形式で聴くことの醍醐味を、初めて身体で感じきれた、稀有なパフォーマンスだった。この音楽祭、個人的には数年前にセバスティアン・ヴァイグレ指揮の『ニュルンベルクのマイスタージンガー』を聴いて以来。この『マイスタージンガー』は恐ろしいほどにつまらなかったが、今日は打って変わってエキサイティングだ。 ... ...続きを見る

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2017/04/05 00:51
【雑記帳】インバルのマーラーを聴いて大発見したこと
昨夜、インバルとベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団によるマーラーが、テレビで放映されていた。実演で聴いたコンサートだ。当夜ホールにあふれた豊麗な弦の響きは、全く追体験できなかった。それは残念。テレビだから仕方ないけれど。そして、前半のワーグナーでは、思わぬ瑕疵ばかりが目立って、白けてしまった。あの日は随分感激したのに、印象が変わってしまうものである。逆に、マーラーの方は、細部の解釈が際立ち、面白い。インバルの指揮が正面から捉えられているので、オーケストラに何を要求しているかが、明瞭に分かるのだ... ...続きを見る

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2017/04/03 14:17
【CD評】ラファエル・ブレハッチ バッハ・アルバム
【CD評】ラファエル・ブレハッチ バッハ・アルバム この間のシフのリサイタルは素晴らしかったなぁと、つぶやき続けている。どれもが珠玉の演奏だった。何より、そのピアノの音が充満する「空間」が、あまりにも上質で豊かだった。あの夜、大都会の一角の、照明が極限まで落とされた夢幻的なコンサートホールに、星がきらめくような清澄なピアノの音が響いていた。その記憶を、いくらでも味わい尽くしていられる。 ...続きを見る

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2017/03/25 12:16
アンドラーシュ・シフ ピアノリサイタル 3/22
アンドラーシュ・シフは、間違いなく現代最高のピアニストである。とりわけ、バロックと古典派、そしてシューベルトにかんしては、右に出るものは誰一人としていない。テクニックもニュアンスも、全てにおいて次元が違う。圧倒的である。シフのシフたる所以を、骨の髄まで味わい尽くすリサイタルだった。ピアニズムの神がオペラシティに舞い降りた。 ...続きを見る

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2017/03/21 22:51
エリアフ・インバル指揮 五嶋龍(Vn) ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団 3/19
やっぱりインバルのマーラーはすごい!昨日に引き続き大感激。『巨人』は名演至難楽曲だが、インバルは完璧にこの交響曲を自分のものとして手中に収めきっている。そして、五嶋龍のメンデルスゾーンがこれまた面白い。とことん丁寧に弾きこまれ、すこぶる個性的な演奏。インバルの質実な伴奏も冴え渡る。完成度が高い名演だ。 ...続きを見る

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2017/03/19 19:32
尾高忠明指揮 宮田大(Vc) 大阪フィルハーモニー交響楽団 3/18
尾高忠明と大フィルによる渾身の超名演に、大感激してしまった。このオケを聴くのは何年ぶりだろう。こんなに「鳴り」のいいオーケストラだっただろうか。金管の一部に不安定さがあったとはとは言え、一体化したドライヴ感が痛快なまでに冴え渡り、この大名曲の、圧倒的な大名演を成し遂げた。「英雄」の冒頭から、その豊かき音圧に涙が溢れてきてしまった。 ...続きを見る

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2017/03/18 19:57
【雑記帳】疑惑の現場を歩く 〜 大阪・豊中 「 瑞穂の国記念小學院」にて 3/17
あまりにも報道が盛り上がってきて、ワイドショーも、ニュース番組も、「籠池劇場」一色である。籠池というオッサンのパーソナリティの「面白さ」に依る部分が大きいとは言え、今回の事案は、2つの大きな構造的問題を明らかにした。1つは、「長期政権下で膨張・腐敗しきった権力の(虚像的な)実像」であり、もう1つが、「私学という運営形態を隠れ蓑とした、恐るべき思想教育・人格陶冶の実態」だ。これらは、厳密に言えば別個の問題である。後者に関して言えば、まず現代ドイツなどではありえない。ナチズムを匂わせた瞬間、大きな力... ...続きを見る

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2017/03/17 20:31
クシシュトフ・ウルバンスキ指揮 NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団 3/15
昨日のエリシュカとは全く正反対の、新世代の驚異的な才能と遭遇し、大いに衝撃を受けた。以前からウルバンスキの名前はちょくちょく見かけていたが、こんな名門オケの日本ツアーを振るような指揮者であるとは知らなかった。そして、今日の演奏を聴いて、「こりゃあすごい才能やわ」と恐れ入った次第である。ピアノのアリス・紗良・オットも素晴らしかった。大阪、フェスティバルホールにて。平日晩、本日も大入りである。このコンビの今回のツアーの千秋楽。 ...続きを見る

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2017/03/15 22:48
ラドミル・エリシュカ指揮 札幌交響楽団 3/14
いやぁ、立派なブラームスだった。素晴らしい。名匠エリシュカと、相性抜群の札響の東京公演。チェコの音楽ではなく、純独墺の、超ド名曲プログラムだ。普段だったら「ナメとんか」とスルーする曲目ラインナップだが、このコンビでなら聴いてみたくて、東京芸術劇場に足を運んだ。平日晩にもかかわらずほぼ満席。人気を物語る。 ...続きを見る

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2017/03/14 22:03
エリアフ・インバル指揮 ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団 3/13
インバルのマーラーということで、大いに期待してすみだトリフォニーホールにでかけ、収穫はまずまずといったところ。ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団とは、旧ベルリン交響楽団とのこと。テクニカルな面ではそれほど際立っている印象は受けなかったが、日本のオケにはない和声感があり、音もなかなかヒューマンで、特に弦がふくよかに鳴るのが気持ち良い。 ...続きを見る

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2017/03/13 22:14
アンドレア・バッティストーニ指揮 松田華音(pf) 東京フィルハーモニー交響楽団 3/12
巷で大人気のバッティストーニの真価を確かめるべく、オーチャードホールに突撃。正直、バッティストーニブームは、CDレーベルや音楽事務所発の「官製相場」ではないかと訝しがっていたが、大いなる誤解だった。恐るべき才能である。かの宇野功芳氏も晩年褒めそやしていた指揮者だが、その絶賛評も納得。素晴らしく情感豊かで、本能に迫る演奏をする。『悲愴』を聴き感涙した。 ...続きを見る

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2017/03/12 17:42
ダニエーレ・ルスティオーニ指揮 東京都交響楽団 2/26
非常に複雑な余韻のコンサートである。結果的には満足だったのであるが、演奏にはかなり不満足であったのである。前半のデュカスとレスピーギは面白かったが、ベルリオーズは驚くほど雑な演奏で、怒りが湧いてきたのである。が、指揮者もオケも必死であり、私の周囲の客もノリノリであり、それにごまかされ(?)、「これもありか」という気分になってきて、気持ちよく拍手をしてしまったのである。あぁ、私はなんと怠惰な聴衆なのだろう! ...続きを見る

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2017/02/26 17:20
パーヴォ・ヤルヴィ指揮 NHK交響楽団 2/23
期待しすぎたからか、大いに肩透かしをくらい、がっかりした。まったく感動できなかった。パーヴォ・ヤルヴィはこんなにテンションの低い演奏をする指揮者だっただろうか。N響の弦楽セクションはこんなに非力だっただろうか。唯一の救いは、管楽セクション(特に金管)が大好調だったこと。一階ど真ん中の良席を確保し、平日のマチネーに喜び勇んでみなとみらいホールまで足を運び、損した気分だ。なお、舞台上にマイクが林立していたので、そのうちCD化されるのかもしれない。 ...続きを見る

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2017/02/23 17:36
【雑記帳】『冬の旅』その後 〜 「私」とは何かを考え続けている
先日『冬の旅』を聴いてから、現代社会への強烈な違和感が、まさに「カラス」のように、頭の中でクルクル飛び回っている。『冬の旅』で若者が死ぬ気で悩み抜いた「生きにくさ」や「むなしさ」が、いまの日本ではあまりにも意図的に隠蔽されきっている気がするのだ。社会が欺瞞で溢れかえっている気がするのだ。「見たくないものは見ない」、「知りたくないものは知らない」、「考えたくないものは考えない」、これが隅々まで徹底されている。ハイデガーがdas Man(世人)と呼んだものは何かが、少し見えてきた気がする。 ...続きを見る

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2017/02/17 20:58
マーク・パドモア(T) ディル・フェルナー(Pf) 『冬の旅』 2/14
最近絶賛評を連発しまくっているが、きょうの『冬の旅』を聴いていて、魂が凍りつきそうになった。現代を生きる我々に、グサグサと音を立てて突き刺さってくるような、残酷極まりない音楽ではないか。心をかきむしられるような苦しさを感じ、よろめきながら会場をあとにした。 ...続きを見る

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2017/02/14 22:34
【テレビ番組の感想】 『報道ステーション』 2/13
いつものように『報道ステーション』をみていたら、双日総合研究所という「シンクタンク」の、イニシャルY.T.というチーフ・エコノミストが滔々と発言していた。聞いていてどんどん不快になってきて、書かずにはいられなくなった。この程度の人が報道の看板番組でコメンテーターとして通用してしまうところに、この国の情けなさが凝縮されている。 ...続きを見る

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2017/02/14 03:52
【CD評】ギドン・クレーメル(Vn) バッハ 無伴奏ヴァイオリンソナタ・パルティータ
【CD評】ギドン・クレーメル(Vn) バッハ 無伴奏ヴァイオリンソナタ・パルティータ チョン・キョンファのリサイタルが転機となって、バッハの無伴奏ヴァイオリンソナタ・パルティータが、自分の人生への贈り物のような音楽になってきた。毎日聴きあさっている。ちょっと前までは、抹香臭い音楽だと感じて、やや遠ざけていた。何という変節だろう。この変わり身の早さが自分でもイヤになる。ただ、それだけチョン・キョンファからのサジェスチョンが大きかったということにもなる。感謝を尽くさねばならない。 ...続きを見る

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2017/02/13 11:46
シルヴァン・カンブルラン指揮 シモーネ・ラムスマ(Vn)読売日本交響楽団 2/5
おそるべき音楽シーンにきょうも居合わせてしまった。コンサートの度に衝撃を受け続けている自分は感性のハードルが低すぎるのだろうか、いや、やはりきょうの爆演はあまりに衝撃的だ。自分が知っているチャイコフスキーとは全く別物だ。あまりに個性的な音楽づくりに、終始仰け反りっぱなしだった。 ...続きを見る

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2017/02/05 17:16
ユッカ=ペッカ・サラステ指揮 レイ・チェン(Vn) 新日本フィルハーモニー交響楽団 2/4
土曜の午後からこんな超名演が聴けるのだから、幸せである。ポピュラーな名曲2曲が並んだプログラムだが、とりわけチャイコフスキーは信じられない熱量の大名演で、魂が震えた。チャイコフスキーの絶望が肉薄してくる。厭世観がむせ返る。聴いているだけで苦しくて仕方がなくなる。超絶的な熱演だった。新日本フィルも上手い。 ...続きを見る

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2017/02/04 17:41

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