ヘルベルト・ブロムシュテット指揮 NHK交響楽団 11/22

ブロムシュテットのオール・モーツァルト・プログラム。前半は大好きな『リンツ』交響曲で、後半はミサ曲ハ短調。

ブロムシュテットは齢92だが、相変わらず全曲立ったままで指揮をし、ステージパフォーマンスは矍鑠たるもの。驚異的である。なにより感性が瑞々しく、音楽は全く老成していない。テンポも小気味よく、さらにリピートもすべて反復。

しかし、やはりNHKホールという箱が、個人的にはどうも相性が悪いのかもしれない。2階席の後方に座ったので、3階席の「ひさし」の影響もあるのだと思うが、やはりこのサイズのホールで小編成のモーツァルトをやると、とにかく音が響かず箱庭的。横の席の人が「なんか屋外で聴いてるみたい」と言っていたが、気持ちが分からなくもない。『リンツ』交響曲は、プログラムではその音楽的な先進性が強調されていたが、こうしたホールでサッパリとした演奏で聴くと、ずいぶん素朴で牧歌的な音楽だなと思う。

後半は編成を拡大し、声楽陣を加えてのミサ曲。新国立劇場合唱団は相変わらずうまいが、曲の途中でぐるぐると歌い手が場所を入れ替えていたのはどういう理由なのだろうか?トロンボーンを上下両手に配し、ラッパが神々しく立体的に響いてくる様を演出する。ソリストも高水準。

ブロムシュテットの解釈は相変わらず何のハッタリもなく。純粋そのもの。この曲、カラヤン、バーンスタイン、ショルティなどの録音で名高いが、これらの巨匠がこぞってこの宗教曲を録音したのはなぜなのだろう。

終演後は結構ブラヴォーが飛ぶ。やはり人気の指揮者だ。

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