テーマ:書評

【本の感想】上野千鶴子×山折哲雄 『おひとりさま vs. ひとりの哲学』 (朝日新聞出版)

鷲田×山極対談に不満を覚えていたところ、そのモヤモヤを吹き飛ばす痛快無比な一冊と邂逅し、目が醒める思いでいる。社会学者・上野千鶴子と、哲学者・山折哲雄の対談、名付けて『おひとりさま vs. ひとりの哲学』である。このタイトルの肝は、「vs.」である。つまり、「おひとりさま」と「ひとりの哲学」が相対し、互いに論駁を試みるという趣旨である。…
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【本の感想】鷲田清一×山極寿一 『都市と野生の思考』(集英社)

備忘録として、本の感想を少し。『都市と野生の思考』という新書で、かつての阪大総長で哲学者の鷲田清一氏と現京大総長でゴリラ研究者の山極寿一氏の対談本である。レヴィ=ストロースの『野生の思考』に引っ掛けたタイトルが気になり、何より専門分野の異なる2人の語り手の魅力に惹かれて手にとった。大きな方向性としては賛同できる箇所も多く、「なるほど」と…
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【本の感想】岡田暁生著 『クラシック音楽とは何か』(小学館)

個人的に、クラシック音楽に関する本を手に取る機会は意外に少ない。楽譜満載の専門書は読んでも理解できないし、入門書は「知ってるよ」という情報ばっかりなので、なかなか「これぞ」という本とはめぐり会えないのである(面倒臭いオタクである)。直近では、音楽之友社から刊行された『マーラーを語る 名指揮者29人へのインタビュー』という本が最高に面白か…
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【本の感想】『「自分」の壁』(養老孟司著/新潮新書)

「この人の本を読むのが楽しみでしょうがない」という著者が、いま3人いる。一人は内田樹氏、もう一人が藻谷浩介氏、そして養老孟司氏だ。考え方や論調は三者三様だが、はっきりしているのは、3人とも「自分のことば」で、社会を、日本を鋭く射抜き、語っている点だ。決して浮遊した言葉ではなく、あくまで自らの頭、身体から紡がれる言葉で。そして、暮らしの延…
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【本の感想】『属国民主主義論』(内田樹・白井聡著/東洋経済新報社)

「思想的な色眼鏡で社会を見ることはやめよう」と日々心がけてはいるのだが、とは言え、現在の“リベラル”の言論の弱さには、心の底からため息が出る。“保守”を自認する人たちの言説は、盲目的なまでの自己肯定と徹底的な排他に満ちていて、ちょっと目も当てられない。そこに論はない。ところが、民主党政権時代に「わが世の春」を謳歌したリベラルは、安倍政権…
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【本の感想】『電通とリクルート』(山本直人著/新潮新書)

備忘録として、日ごろの読書の「感想」を書いていくことにしたい。「書評」を書けるほどの読解力も見識もないので、あくまで「感想」。いいコンサートを聴き終わった後の感覚的興奮と同じく、いい本を読んだ後の知的興奮はたまらない。そんな出会いを求めて本を読み続けているわけだが、いかんせん、「読みっぱなし」では記憶も薄れる。本の内容を自らの血肉とする…
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『トゥーランドット』公演に思う――びわ湖ホールと大阪センチュリー交響楽団

 昨日もびわ湖ホールでは『トゥーランドット』2日目公演があり、1日目・2日目通して、多くの公演評がウェブ上にアップされている。  以前、大植英次のマーラーにおいても痛感したことだが、本当に感性というものは人それぞれだ。演奏面、演出面両面において、多様な意見が飛び交っている。  こういう状況は、非常に好ましい。まさに、芸術というの…
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YouTubeでみつけた、小澤征爾ドキュメンタリー

 毎日更新したいものの、時間がそれを許さない。できる限り更新しようとは思う。  今日、YouTubeを漁っていたら、小澤征爾に関する面白い映像を何本か見つけた。ひとつは、以前NHKで放映された「小澤征爾――魂の響きを伝える」というドキュメンタリー。また、もう一つは、ドキュメンタリー映画、「OZAWA」、さらに、もう一本は、「たけし…
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