テーマ:オペラ公演評

神奈川県民ホール・オペラ・シリーズ 『カルメン』  10/20

超お楽しみ演目、『カルメン』。開演前ふとプログラムをみて驚愕。演出家が文章を寄稿しており、なんと、21世紀のアメリカのショービジネスの世界に舞台を読み替えての演出との由。その演出だが、演出家の野心的な心意気は大いに買いたいと思ったものの、正直自分は途中からついていけなくなってしまった。カルメンはバーレスクのクラブに雇われている野心的な女…
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東京二期会 バッティストーニ指揮 『蝶々夫人』 10/6

また素晴らしいオペラ公演に接することができた。東京二期会の蝶々夫人。バッティストーニ指揮の東京フィルがピットに入るというだけでもそそられるが、タイトルロールを歌った大村博美が圧巻の絶唱。日曜午後の東京文化会館にて、至福の時間である。さらに、宮本亜門の演出が見事で、全体的にきわめてハイ・レヴェルな舞台だった。大村博美は、高音部の強力な声が…
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【inニューヨーク】ブロードウェイ・ミュージカル 『Dear Evan Hansen』 9/25

ニューヨーク3日目は日中帯ほとんど仕事。早朝から一仕事し、2時間ほど時間ができたため、地下鉄に飛び乗ってマンハッタンを一路北へ。セントラルパークの北側に広がる黒人街、ハーレム地区を散策。地下鉄駅から地上に上がると、そこがハーレムのメーンストリート。怪しげな石を売る露天に、明らかにヤク中っぽいオッサンに睨み回されはしたものの、治安はいたっ…
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【inニューヨーク】ブロードウェイ・ミュージカル 『シカゴ』 9/24

ニューヨーク2日目は早朝から仕事。日中帯時間ができたので、マンハッタン島を歩き回ることに。国連本部の前に差し掛かった時、トランプ大統領ご一行の車列と鉢合わせてしまい、長時間足止めを食らう。その後、一路南へ。巨大なチャイナタウン、ウォール街、グラウンドゼロなどを回り、自由の女神像を臨む港で一息。秋、快晴のニューヨークの海辺。若干残る疲れを…
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【inニューヨーク】D.ロバートソン指揮 メトロポリタン歌劇場 『ポーギーとベス』 9/23

出張でニューヨークを訪れる。事前に現地の音楽日程を調査してみたところ、ニューヨーク到着初日が、メトの今期のシーズン・オープニングだった。演目は、ガーシュインの『ポーギーとベス』。もう少し“クラシカル”な作品を観たい気もしたが、日本ではあまりお目にかかれないアメリカ・オリジナルのオペラも悪くないとチケットを購入。1階の後方、200ドルほど…
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佐渡裕指揮 『オン・ザ・タウン』

普段ミュージカルは観ることも聴くこともまずないが、久々に終日ゆっくり休めたので、上野の文化会館に佐渡裕プロデュース・オペラのバーンスタイン『オン・ザ・タウン』を観に行く。兵庫公演、東京公演含め、本日が千秋楽とのこと。兵庫公演は連日完売だったとのことで、きょうの文化会館も満員とは行かないまでもかなりの入り。そして、もう無条件に楽しかった。…
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大野和士指揮 バルセロナ交響楽団 『トゥーランドット』 7/14

久々にオペラ。お楽しみ演目の『トゥーランドット』で、タイトルロールはテオリンで、大野和士指揮のバルセロナ交響楽団がピットに入るという充実の布陣。悪天候の日曜午後だが、文化会館は大入り満員で蒸し暑いほどの熱気。開演前、上野公園界隈で蕎麦と天ぷらで軽く一杯やり、開演前にさらにグラスワインを引っ掛けて、万全のコンディションで臨む。結論から言う…
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セバスティアン・ヴァイグレ指揮 東京二期会 『サロメ』 6/9

久々にサロメの実演を観る。二期会の公演で、ピットに入るのはセバスティアン・ヴァイグレが指揮する読売日本交響楽団。二期会は、4月にマスネの『エロディアード』(ドイツ語読みするとヘロディアス)というオペラを演奏会形式で上演しており、今回の『サロメ』と合わせて「2つのサロメ」プロジェクトが完結するとの由。きょう改めて『サロメ』を観て、やっぱり…
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ミッシェル・プラッソン指揮 東京二期会 『エロディアード』 4/28

思えば、平成最後のオペラ鑑賞である。マスネの『エロディアード』というオペラで、まったく知らない作品だが、エロディアードとは、要はヘロディアスのフランス語読みとのことで、マスネ版『サロメ』とも呼ばれるような作品との由。二期会は6月に『サロメ』をやるとのことで、これはこれでなかなか洒落たプログラミング。今回の『エロディアード』は指揮がミッシ…
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ダーヴィト・アフカム指揮 東京・春・音楽祭 『さまよえるオランダ人』 4/7

前日のムーティの『リゴレット』に続いて、東京・春・音楽祭に足を運ぶ。毎年楽しみにしているワーグナー・シリーズで、ことしは『さまよえるオランダ人』。一昨年のヤノフスキの『神々の黄昏』が驚異的に素晴らしく、去年の『ローエングリン』も格調高い名演だったので、ことしも期待して足を運ぶ。ダーヴィト・アフカムという指揮者は、こないだのN響への客演で…
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リッカルド・ムーティ指揮 東京・春・音楽祭 『リゴレット』 4/4

人生で初めてムーティの実演を聴く。まだ生で聴いたことのない大御所の筆頭格。平日晩、東京文化会館と、仕事終わりに足を運ぶにはなかなかハードルが高いが、なんとか滑り込むことができた。東京・春・音楽祭の臨時編成オーケストラとの共演とのことで、ムーティ にしてはチケット価格が良心的。それも決め手の一つ。プログラムはヴェルディの『リゴレット』、演…
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新国立劇場 『タンホイザー』 2/6

1年半ぶり近くの新国立劇場。演目はワーグナーの『タンホイザー』。いやもう大感動である。素晴らしい舞台と歌手陣、奇をてらわない演出と、存分にワーグナーの世界を楽しめた。そして、アッシャー・フィッシュの指揮する東京交響楽団がこれまた出色。1階10列目くらいに席をゲットでき、あっという間の3時間超。会場には皇太子さまの姿も。 序曲からバ…
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井上道義指揮 読売日本交響楽団 『ドン・ジョヴァンニ 』 1/26

東京芸術劇場で、モーツァルトの『ドン・ジョヴァンニ 』。知らなかった人だが、森山開次というダンサー?が演出し、女性ダンサー10人がダンスをしながら、しかも日本語で歌唱されるという不思議な舞台。日本語歌唱というのは個人的にはかなり違和感ではあるが、ものは試しということで聴きに行った。ピットは井上道義指揮の読響。芸劇の舞台ではかなり大胆にセ…
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ジョナサン・ノット指揮 東京交響楽団 『フィガロの結婚』 12/9

チケット発売当初から心待ちにしていた公演。日曜の午後、サントリーホールで、ノット&東響のフィガロ、海外の気鋭の歌手陣を揃えて…と来ただけで、期待が張り裂けそうになるのだが、結果、もう言葉にならないくらいの感動で、こんなに豊かで幸せな時間が地球上にあるのか、という心震える余韻の深さ。もうこれ以上何をか望まんや。むろん、何より素晴らしいのは…
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東京二期会 『後宮からの逃走』 11/24

10年ぶりくらいに『後宮からの逃走』の実演を観る。初の日生劇場。瀟洒で音響も素晴らしい。このオペラ、非常にストーリーがシンプルなので、一切肩肘張らずに観られるところがいい。きょうは東京二期会の公演で、ピットには下野竜也指揮の東京交響楽団が入る。思えば、下野の指揮を実演で聴くのは初めてかも。 結論から言うと、全体的にはまずまずの出来…
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アンドレア・バッティストーニ指揮 東京フィルハーモニー交響楽団 『アイーダ』 10/21

久々にオペラの実演。アンドレア・バッティストーニが指揮する『アイーダ』ということで楽しみにしていたのだが、結論からいうと、震えが止まらないほどの超絶的な名舞台で、オケはもとより、歌手があまりに高水準で卒倒しそうになった。日本のオペラの最高峰を見た思い。日曜日の午後、神奈川県民ホールに久々に足を運んだ。秋の横浜の街並みが美しい。 早…
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東京二期会 『魔弾の射手』 7/22

『魔弾の射手』を観るのは始めて。とにかく、序曲だけは大好きでしょっちゅう聴くのだが、全編通して聴いた記憶がほとんどない。ドイツロマン溢れる名オペラとされ、クライバー盤やマタチッチ盤、カイルベルト盤など、名高い盤は多いが、幕を進めて聴いていても、正直、そんなに胸踊る感じもなく、自ら進んで聴きたいとは思ってこなかった。ただ、毎夏の東京二期会…
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チョン・ミョンフン指揮 東京フィルハーモニー交響楽団 『フィデリオ』 5/6

演奏会形式で『フィデリオ』を聴く。実演でこのオペラを聴くのは初めて。CDを聴き通したのもはるか昔のことで、久々に全曲を通して聴いた。ゴールデンウイーク最終日、オーチャードホールにて。 冒頭、なぜか『フィデリオ』序曲ではなく、通例第2幕の終盤で演奏される『レオノーレ第3番』が演奏されたので、ずっこけそうになった。プログラムにチョン・…
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東京・春・音楽祭 『ローエングリン』 4/5

東京・春・音楽祭の『ローエングリン』を聴きに行く。結論から言うと、圧倒され、叩きのめされ、大感動に至った。非の打ち所がない素晴らしいワーグナー。声楽・オケ、いずれも信じられないほど高水準。特に、合唱含めた声楽陣があまりにも見事。すごいものを聴いてしまった、それに尽きる。 指揮のウルフ・シルマーがまず見事だ。ライプツィヒ歌劇場の総監…
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『ローエングリン』 準・メルクル指揮 東京都交響楽団 2/25

ひっさびさに唸らされた舞台である。いわゆる「読み替え」演出だが、難解でありつつ、面白い。それと、準・メルクルの振る都響が最高だ。キレッキレで超高機能のワーグナーは、現代的な演出と完全にマッチしている。一つの世界観が完結している。だいたいのケース、読み替え演出の舞台だと「図像解釈」に引っ張られ音楽それ自体をあまり堪能できないことも多いが、…
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新国立劇場 飯守泰次郎指揮 『神々の黄昏』 10/17

『ワルキューレ』以来足を運び続けて来た飯守リングの千秋楽、『神々の黄昏』を観る。前作『ジークフリート』がやや甘口すぎたとはいえ、最初の『ワルキューレ』の舞台と音楽があまりにも凄まじかったので、楽しみにしていた公演だ。結論から言うと、それなりに充実感は得られたものの、多少物足りず。恐らく、最大の原因は演出。 歌手陣は、過去の飯守リン…
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パーヴォ・ヤルヴィ指揮 NHK交響楽団 『ドン・ジョヴァンニ』 9/11

2日連続での演奏会形式オペラだが、きょうの『ドン・ジョヴァンニ』も信じられないくらいの超高水準のパフォーマンスで、打ちのめされるほど興奮、感動した。声楽・管弦楽・演出の信じがたいくらいの一体感は何事だ。歌手陣は超一流が揃っていて、演技力も抜群。3時間のオペラが一瞬で終わってしまった。楽しくて仕方なかった。平日月曜の昼過ぎからみなとみらい…
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アンドレア・バッティストーニ指揮 東京フィルハーモニー交響楽団 『オテロ』 9/10

手に汗握る、会心のパフォーマンスだ。バッティストーニと東フィルの熱演を讃え、大健闘した歌手たちに心から喝采を送りたい。古今のオペラ史上の第名作中の大名作の『オテロ』だが、演奏会形式上演のエッセンスと魅力が凝縮された、圧倒的な舞台だった。この作品、個人的には昨年春にザルツブルクでティーレマン指揮SKD、ホセ・クーラ&カルロ・アルバレス&ド…
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二期会 『ばらの騎士』 セバスティアン・ヴァイグレ指揮 読売日本交響楽団 7/29

めっちゃめちゃ感動した。感涙した。最高だった。ほぼ文句なし、超高水準なオペラ上演。とりわけ、ヴァイグレの指揮する読響が最高。巧すぎる!完璧すぎる!シュトラウスの完全無比な音楽に陶然とした。 オール日本人キャストによる声楽陣もおしなべて高水準。妻屋秀和のオックス男爵がコミカルな演技もあってとりわけ出色だった。リチャード・ジョーンズの…
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新国立劇場『ジークフリート』 6/14

飯守泰次郎氏のワーグナーは、去年聴いた『ワルキューレ』があまりにも素晴らしくて大感動し、今回の『ジークフリート』も心底期待していたのだが、結果的には前回の感動には遠く及ばなかった。オケの違いと、何より作品の性格の違いが大きいかもしれない。飯守氏がプログラムに書いているように、『指環』4部作の中ではスケルツォのような楽劇で、やや「軽い」と…
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新国立劇場 『フィガロの結婚』 4/26

大感動してしまい、涙が止まらなかった。『フィガロ』は人類の宝であり、人間が結晶した宝石だ。美しく、憂いを帯び、はかなく、しなやかで、力強く、アイロニカルで、シンプルで、シンフォニックで、ドラマティックで、かつ最高に人間的なのだ。きょうの舞台は、オーケストラ、歌手、演出、すべてが高水準で、とりわけ照明をフルに生かしたシンプルな演出は筆舌に…
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マレク・ヤノフスキ指揮 NHK交響楽団 『神々の黄昏』 4/4

溌剌たる、最高に透明度の高いワーグナー。桜満開の上野で大感激!指揮者ヤノフスキはもう78歳なのか!信じられない!歯切れよく、小気味よい、透徹した弦のアンサンブルに、超一級の歌手陣!オペラ(楽劇)を演奏会形式で聴くことの醍醐味を、初めて身体で感じきれた、稀有なパフォーマンスだった。この音楽祭、個人的には数年前にセバスティアン・ヴァイグレ指…
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シャルル・デュトワ指揮 NHK交響楽団 『カルメン』 12/11

これまたいいコンサートに巡り合った。デュトワ/N響の『カルメン』。このコンビの信頼関係が如実に現れた好演で、幕を経るごとに音楽が目に見えて良くなっていった。惜しむべくは、主役カルメン(ケイト・アルドリッチ)の非力だ。むしろ、エスカミーリョ(イルデブラント・ダルカンジェロ)とミカエラ(シルヴィア・シュヴァルツ)の奮闘が印象的。 第1…
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ジョナサン・ノット指揮 東京交響楽団 『コジ・ファン・トゥッテ』 12/9

ノットの指揮するコンサート形式での『コジ・ファン・トゥッテ』は、まさにコンサート形式ならではの上質な舞台だった。モーツァルトの音楽に酔いしれた。さながら、芝居小屋で白熱した演劇を見ているような幸福な時間でもあった。 ノットは、通奏低音のハンマーフリューゲルも担当。座ったり立ち上がったり、八面六臂の活躍だ。「音楽に一貫性をもたせたい…
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【in バーデンバーデン復活祭音楽祭】 ラトル指揮 ベルリンフィル 『トリスタンとイゾルデ』

初めて訪れる、バーデンバーデン。お目当ては、復活祭音楽祭である。ラトルの指揮するベルリン・フィルがピットに入っての『トリスタンとイゾルデ』。それはもう、言葉にならないくらいめちゃくちゃ期待していたのだが、結論から言うと、何とも不思議な『トリスタン』を聴いた(聴かされた)気分。というか、『トリスタン』を聴いた気があまりしない・・・。一方、…
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