アイヴァー・ボルトン指揮 読売日本交響楽団 第9 12/18

ことし1発目の第九。ここのところあまり名前を聴かなくなったアイヴァー・ボルトンが読響を振る。

感想としては、まずまずと言ったところ。奇数楽章はイマイチ。偶数楽章はなかなか良い。第1楽章、弦は基本ノン・ヴィブラートなのだが、古楽奏法の鮮烈さはあまり色濃くなく、捉え所がないまま終了。

2楽章は素晴らしい。弦がダウンボウを効果的に生かしながら冒頭のテーマを荒々しく弾き、非常に聴き映えがする。途中、ティンパニの打撃が際立つべき箇所でスカッという変な音が鳴ったのだが、何とティンパニの皮が破れてしまったようだ。こんなトラブル、コンサートで初めての経験。3台が2台に減った状態で奏者は最後まで叩ききったのだが、ティンパニの原理ってどうなっているのだろうか?

第3楽章、神々しくて大好きな曲なのだが、今日の演奏はまったく心に響かなかった。ノン・ヴィブラートが清澄な調べをもたらすかと思いきや、どうも雑で汚い。

第4楽章、ボルトンの芝居が随所で効果的に生き、何より新国立劇場合唱団の合唱が豊かな音圧で素晴らしい。チェロが歓喜の歌の主題を静かに弾き始めるところで涙腺崩壊しかけた。ボルトンがうまくいざなってくれたからだとおもう。

ボルトンの風体は、同じ古楽のミンコフスキに似ているので、既視感があるのだが、おそらく個人的には実演で聴くのは初めてだと思う。印象は決して悪くない。ただ、突き抜けた印象としても残らなかった。ステージパフォーマンスが非常にコミカルで面白い。

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