ジャン=マルク・ルイサダ ピアノ・リサイタル 9/30

ルイサダのリサイタルをほぼ1年ぶりに聴く。が、これまでのルイサダとは別人かと思われるほど、何倍もスケールアップした壮大な演奏を聴かせてくれて、大いに興奮した。もちろん、これまでのルイサダも素晴らしかったのだが、きょうは文字通りの円熟の境地を聴かせてくれ、音楽の風格がものすごい。 まず前提として、ルイサダのリサイタルは、毎度プログラ…
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サイモン・ラトル指揮 ロンドン交響楽団 9/28

久々の大物コンビ。ラトル指揮ロンドン交響楽団である。ラトルの実演は記憶の限り6度目で、ロンドン交響楽団は恐らく2度目。本日は、金曜晩、みなとみらいホールでのコンサートだが、数年前、このホールでハイティンク指揮の同オケのブルックナーの9番を聴き、腰を抜かすほどの感動を覚えた記憶は未だ色褪せない。今日のメインプロは、マーラーの9番である。会…
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シルヴァン・カンブルラン指揮 ピョートル・アンデルシェフスキ(p) 読売日本交響楽団 9/23

日曜午後、みなとみらいホールにて、2週連続の読響。メイン・プログラムのブルックナーの4番が目当てというよりは、中プロのモーツァルトのピアノ・コンチェルトの24番が真のお目当て。というのも、ソリストがアンデルジルジェスキだからである。このピアニストの直近のCD、同じくモーツァルトの25番と27番のコンチェルトの演奏があまりにも素晴らしく、…
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シルヴァン・カンブルラン指揮 読売日本交響楽団 9/16

カンブルランと読響のチャイコフスキー・プロというと、去年だったか聴いた、ヴァイオリン・コンチェルトと交響曲第5番のコンサートが言語を絶するほど秀逸だったので、本日の4番も楽しみに出かけた。5番については、まるで骨董品市のように、チャイコフスキーのスコアの中から埋もれていたフレーズを発見してきて磨き上げて改めて提示するかのような演奏だった…
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飯森範親指揮 東京交響楽団 9/9

『火の鳥』『ペトルーシュカ』『春の祭典』というファン垂涎のプログラムであり、これは聴き逃すわけには行くまい。飯森範親の実演は初めて。この指揮者、このところの山形フィルとのモーツァルトや、日本センチュリー響とのハイドンなど、清新な古典派をディスクにて楽しんできたが、大管弦楽をどう操縦するか。日曜のミューザ川崎、マチネーでのコンサート。気持…
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トン・コープマン指揮 アムステルダム・バロック管弦楽団 9/8

およそ1か月ぶりのコンサート。コープマンとアムステルダム・バロック管弦楽団による、バッハのロ短調ミサである。今週月曜のオラモ/ロイヤル・ストックホルムフィルは、仕事の都合で行けなくなり、大好きな『巨人』を聴き逃す羽目にあってしまったが、バッハのロ短調ミサは、自分自身のクラシック・ライブラリーの中でも屈指のお気に入りのナンバー。一昨日、大…
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マルク・ミンコフスキ指揮 東京都交響楽団 『くるみ割り人形』 8/5

ミンコフスキが都響に客演し、『くるみ割り人形』全曲を振る。真夏の『くるみ割り人形』とは、なんともまたロマンがある。そして、ミンコフスキ のチャイコフスキーとはどのような演奏となるのか。興味津々で、うだるような暑さの中をミューザ川崎に向かう。日曜の午後3時、ホールは文字通り満員だ。 もう、きょうの都響は胸が空くような快演である。弦も…
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ヴァレリー・ゲルギエフ指揮 PMFオーケストラ 8/1

平日晩のコンサートで、1年ぶりのゲルギエフ指揮PMF。ことしは生誕100年のバーンスタインを偲んで、バーンスタインの作品とマーラーというプログラム。当初は、モーツァルトのオーボエ協奏曲も含めて2時間近い長大なプログラムだったが、オーボエのソリストが来日不能になったとのことで、ヴェルディの『シチリア島の夕べの祈り』序曲にプログラム変更。さ…
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上岡敏之指揮 オルガ・シェプス(p) 新日本フィルハーモニー交響楽団 7/28

新日本フィル、今シーズンラストの演奏会。恒例の「リクエスト・コンサート」とのことで、リスナーからのリクエストが多かった曲目を演奏する。結果、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番とチャイコフスキーの交響曲第5番という、ド名曲中のド名曲プログラムになったが、これはこれで、夏の午後を演出してくれそうな魅力的なプログラム。何より、実はマエストロ・上…
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東京二期会 『魔弾の射手』 7/22

『魔弾の射手』を観るのは始めて。とにかく、序曲だけは大好きでしょっちゅう聴くのだが、全編通して聴いた記憶がほとんどない。ドイツロマン溢れる名オペラとされ、クライバー盤やマタチッチ盤、カイルベルト盤など、名高い盤は多いが、幕を進めて聴いていても、正直、そんなに胸踊る感じもなく、自ら進んで聴きたいとは思ってこなかった。ただ、毎夏の東京二期会…
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アラン・ギルバート指揮 東京都交響楽団 7/16

大のお楽しみ演目『巨人』。そして指揮はアラン・ギルバート、ということで、めちゃめちゃ楽しみにしていたコンサートだ。この指揮者、もう5年ほど前になると思うが、同じく都響との演奏会でブラームスの1番を聴き、卒倒するほどの名演に打ちのめされた。その後、マーラーの5番やベートーヴェンの3番の演奏会は、スケジュールが合わず泣く泣く諦め、ようやく『…
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シモーネ・ヤング指揮 木嶋真優(Vn) 新日本フィルハーモニー交響楽団 7/14

贔屓の新日本フィル、きょうは客演指揮者にシモーネ・ヤングを初めて迎えてのブルックナーである。新日本フィルは在京オケの中では最も力感に富んだ演奏をし、その分時折かなり荒っぽく感じることもあるが、対する指揮者ヤングも、相当な力演系である。両者の初コラボはどんな感じになるのか、興味津々ですみだトリフォニーホールに向かう。 前半は木嶋真優…
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アンドリュー・リットン指揮 林正子(s) 新日本フィルハーモニー交響楽団 6/30

3日連続のマーラー。きょうは新日本フィルの4番である。が、大のマーラー・フリークを自任する自らにとって、最大の「秘境」とも言うべき音楽がこの4番で、というのは、一般的にはマーラーのメルヘン的な名作という評価が浸透しているものの、何度聴いてもサッパリ「聴き方」が分からないのである。というか、要は「良さ」が分からないのである。とは言え、マー…
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ヤクブ・フルシャ指揮 バンベルク交響楽団 6/28

連日のマーラー。今日はサントリーホールでフルシャ指揮バンベルク響の3番である。昔は、この長大な交響曲が大の苦手で、実演も録音もスルーし続けてきたのだが、一昨年パーヴォ・ヤルヴィとN響による爽快でストレートな大名演にたまたま邂逅して開眼し、今や大好きな交響曲の一つとなった。とはいえ、いかんせん長い曲である。フルシャの事前知識はほぼ皆無のま…
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コルネリウス・マイスター指揮 読売日本交響楽団 6/28

コルネリウス・マイスターの指揮する読響演奏会、マーラー『復活』を聴きに行く。サントリーホールにて。この指揮者の実演は初めて。以前、ウィーン放送響を指揮した『英雄の生涯』のディスクを聴いたことがあり、あまりにも素っ気ない音楽づくりに驚嘆した記憶があるため、「マーラー振る適性やいかに」と半信半疑で会場に向かう。 結論から言うと、印象は…
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小林研一郎指揮 仲道郁代(p) 日本フィルハーモニー交響楽団 6/24

「コバケン・ワールド」と題された日本フィルのコンサートに行ってきた。マーラーの『巨人』がメイン・プログラムだったから興味をそそられた。ただ、何となく、B級グルメっぽい感じもして、多少ためらったのだが、フタを開けたら足を運んで大正解だった。『巨人』はこれくらいやってくれないと、という見本のような演奏で、めちゃくちゃ楽しかった。雨が上がって…
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アンドレス・オロスコ=エストラーダ指揮 チョ・ソンジン(p) フランクフルト放送交響楽団 6/14

アンドレス・オロスコ=エストラーダ(何度名前を聞いても覚えられない)の指揮するフランクフルト放送交響楽団の来日公演。なんと、プログラムは3カ月ほど前のBBC響の来日公演プログラムと全く同じで、前半にラフマニノフのピアノ協奏曲第2番、後半にマーラーの交響曲第5番というヘヴィーなもの。コンチェルトのソリストは、贔屓のチョ・ソンジンだ。 …
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アンジェラ・ヒューイット(p) 『ゴールドベルク変奏曲』 5/24

平日の晩のリサイタル、仕事終わりに聴きに行く。バッハのスペシャリスト、アンジェラ・ヒューイットによる『ゴールドベルク変奏曲』。前々から注目していたリサイタルで、幸運にもたまたまチケットをいただくことができ、紀尾井ホールに足を運んだ。 ヒューイットの演奏は昔からCDで親しんできた。バッハの鍵盤楽曲は、個人的にはチェンバロやハープシコ…
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ミシェル・プラッソン指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団 5/12

新日本フィルは大好きなオーケストラだが、ここのところ好みのプログラムがなく、1年あまり聴く機会がなかった。が、今日は贔屓にしているフランクの交響曲。しかも、指揮は大御所、ミシェル・プラッソン。これは聴き逃すわけにいかない。土曜の午後、サントリーホールへと足を運んだ。これだけの大家がフランスものを振るのに、客席は6~7割程度の入りだっただ…
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チョン・ミョンフン指揮 東京フィルハーモニー交響楽団 『フィデリオ』 5/6

演奏会形式で『フィデリオ』を聴く。実演でこのオペラを聴くのは初めて。CDを聴き通したのもはるか昔のことで、久々に全曲を通して聴いた。ゴールデンウイーク最終日、オーチャードホールにて。 冒頭、なぜか『フィデリオ』序曲ではなく、通例第2幕の終盤で演奏される『レオノーレ第3番』が演奏されたので、ずっこけそうになった。プログラムにチョン・…
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ジョナサン・ノット指揮 東京交響楽団 4/15

東響はどうしてしまったのだろう、どうも、以前聴いた時より格段にレベルアップしていて、完全に「自分たちの音」をものにしている印象を受け、衝撃を受けた。ジョナサン・ノットとのコンビネーションがよほど良いと見受けられ、幸せこの上ない蜜月ぶりが演奏を通じてガンガンと伝わってくる。良質きわまりないコンサートだったし、相当ハイクラスな水準の演奏だっ…
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シルヴァン・カンブルラン指揮 ポール・メイエ(cl) 読売日本交響楽団 4/13

コンサート強化週間ということで、再び仕事帰りにコンサート。きょうは読響。メインプロは『ハルサイ』で、指揮は音楽監督のカンブルラン。さすがに『ハルサイ』は興奮の演奏だったが、今日のコンサートは個人的に最後まで気分が乗らなかった。いまいち体調が良くなかったから、そのせいかもしれない。 冒頭は『くるみ割り人形』から4曲。これは挨拶程度の…
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大野和士指揮 東京都交響楽団 4/10

久々に、仕事終わりにコンサート。大野和士の実演は初めて聴く。凄絶な『悲愴』をインバルのタクトで聴かせてくれたばかりの都響、きょうは大作中の大作、マーラーの3番。結論から言うと、なかなか満足できた。手に汗握る迫真の大演奏という趣ではなかったが、大野氏の叙情性が生きた爽やかな演奏だった。 第1楽章は、正直つかみどころがない演奏だと感じ…
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東京・春・音楽祭 『ローエングリン』 4/5

東京・春・音楽祭の『ローエングリン』を聴きに行く。結論から言うと、圧倒され、叩きのめされ、大感動に至った。非の打ち所がない素晴らしいワーグナー。声楽・オケ、いずれも信じられないほど高水準。特に、合唱含めた声楽陣があまりにも見事。すごいものを聴いてしまった、それに尽きる。 指揮のウルフ・シルマーがまず見事だ。ライプツィヒ歌劇場の総監…
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エリアフ・インバル指揮 東京都交響楽団 3/31

インバルの『悲愴』は言葉を絶するほど見事だった。音楽に引き込まれた強烈なコンサートだった。インバルは、とにかく音楽に感情を表出するのが抜群にうまい。スコアをこれ以上なく雄弁に語らせる。邦訳では『悲愴』の標題で知られるこの交響曲だが、原語の意味では、「激情」に近いニュアンスのようで、インバルの音楽はまさしくそれだ。 前プロはシューベ…
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小林研一郎指揮 読売日本交響楽団 3/21

初めて実演でコバケンを聴いた。知人の好意で、チケットを譲っていただき、季節外れの雪空の中、みなとみらいホールまで足を運んだ。ホールに着いて、チケットをよく見てみるとびっくり、なんと、最前列だった。結果、コバケンと読響のコンビによる大迫力の『幻想』を、最前列で聴くという稀有な経験ができた。 ただ、やはり、フルオーケストラを最前列で聴…
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サカリ・オラモ指揮 小菅優(p) BBC交響楽団 3/11

楽しみにしていた、サカリ・オラモのマーラー。素晴らしかった。手に汗握る大興奮とはいかないものの、マーラーの破格の交響曲を心底堪能した。刺激的で、面白かった。この指揮者の豊かな音楽性に舌を巻いた。BBC響は初めて実演で聴いたが、技術的にはさすがにうまい。弦は中盤から本領発揮で、金管も安定。一番華やかに活躍していたのはフルートなど木管。なお…
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広上淳一指揮 小山実稚恵(p) 日本フィルハーモニー交響楽団 3/10

日フィルの横浜みなとみらい定期を聴きに行く。広上淳一が指揮するからだ。半年前、世評の高い広上/京響をようやく実演で聴き、気を失うほど感動した。ただ、このコンビをなかなか東京で聴く機会はない。なので、せめて広上の指揮するコンサートだけでも聴けないかと探っていたら、ちょうど日フィルを振るという。ならばとチケットを買った。 が、結論から…
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『ローエングリン』 準・メルクル指揮 東京都交響楽団 2/25

ひっさびさに唸らされた舞台である。いわゆる「読み替え」演出だが、難解でありつつ、面白い。それと、準・メルクルの振る都響が最高だ。キレッキレで超高機能のワーグナーは、現代的な演出と完全にマッチしている。一つの世界観が完結している。だいたいのケース、読み替え演出の舞台だと「図像解釈」に引っ張られ音楽それ自体をあまり堪能できないことも多いが、…
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ユーリ・テミルカーノフ指揮 ルガンスキー(p) 読売日本交響楽団 2/11

なかなかいい演奏会だった。テミルカーノフ&読響によるロシア名曲プロ。チャイコフスキーのピアノ・コンチェルトのソリストは名手ルガンスキー。後半はラフマニノフの交響曲第2番。両曲ともよかったが、より印象的だったのは前半のチャイコフスキー。テミルカーノフは読響を思い切りよく鳴らす。これだけ鳴ると気持ちがいい。 ルガンスキーは、冒頭から少…
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チョ・ソンジン ピアノ・リサイタル 1/28

新年一発目のコンサートは、贔屓のピアニスト、チョ・ソンジンのリサイタル@みなとみらいホール。このピアニストのとてつもない音楽性に圧倒されたのは、ちょうど1年ほど前のサントリーホールでのリサイタル。今日は、ベートーヴェン、ドビュッシー、ショパンという多彩なプログラムで勝負をかけてきたが、卒倒するほどの名演揃いだった。ショパンが圧倒的なのは…
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【本の感想】上野千鶴子×山折哲雄 『おひとりさま vs. ひとりの哲学』 (朝日新聞出版)

鷲田×山極対談に不満を覚えていたところ、そのモヤモヤを吹き飛ばす痛快無比な一冊と邂逅し、目が醒める思いでいる。社会学者・上野千鶴子と、哲学者・山折哲雄の対談、名付けて『おひとりさま vs. ひとりの哲学』である。このタイトルの肝は、「vs.」である。つまり、「おひとりさま」と「ひとりの哲学」が相対し、互いに論駁を試みるという趣旨である。…
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【本の感想】鷲田清一×山極寿一 『都市と野生の思考』(集英社)

備忘録として、本の感想を少し。『都市と野生の思考』という新書で、かつての阪大総長で哲学者の鷲田清一氏と現京大総長でゴリラ研究者の山極寿一氏の対談本である。レヴィ=ストロースの『野生の思考』に引っ掛けたタイトルが気になり、何より専門分野の異なる2人の語り手の魅力に惹かれて手にとった。大きな方向性としては賛同できる箇所も多く、「なるほど」と…
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【雑記帳】「#Me Too」考

2018年を迎えた。特に何の感慨もない。2017年は「世界が(日本が)ヘンな方向に向かっている」という懸念と疑念が深まった1年だった。今年最初のコンサートは今月下旬になる見込みだか、今年1年も平和に音楽が楽しめる年であってほしい強く願う(何でそのレベルのことを強く願わなければいけないのだろうか…)。 そんな混迷と狂気の時代の中で、…
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エッシェンバッハ指揮 NHK交響楽団 第九公演  12/24

ことしのN響の第九はエッシェンバッハが指揮。この間ブラームスを振ったばかりだが、ほとんど間を置かずの再来日か。そのブラームス、あまり印象に残らない演奏だったので、今日の第九も正直ほとんど期待せずに聴きに行ったのだが、これが相当な名演だった。エッシェンバッハ節というか、お得意の恣意的なアゴーギクなどは随所に顔を覗かせるものの、近頃なかなか…
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【本の感想】岡田暁生著 『クラシック音楽とは何か』(小学館)

個人的に、クラシック音楽に関する本を手に取る機会は意外に少ない。楽譜満載の専門書は読んでも理解できないし、入門書は「知ってるよ」という情報ばっかりなので、なかなか「これぞ」という本とはめぐり会えないのである(面倒臭いオタクである)。直近では、音楽之友社から刊行された『マーラーを語る 名指揮者29人へのインタビュー』という本が最高に面白か…
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フィリップ・ジョルダン指揮 ウィーン交響楽団

なかなかの名演だった。初めて聴くウィーン交響楽団。首席指揮者フィリップ・ジョルダンとともに、運命&巨人の超名曲プロ。ところが、決して聴き古された感じがしない。風通しがよく、良い意味で室内楽的な、清潔感たっぷりの演奏。爽やかな読後感。次代を担うホープ、ジョルダンの音楽性はとても品が良く、好印象。 運命は、名曲すぎるゆえか久しく実演を…
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【CD評】最近聴いたもろもろの音盤について③

さすがにこれだけコンサートに行けていないと居ても立ってもいられなくなり、週末の某コンサートのチケットを買った。相変わらず音盤チェックは続けており、足繁くCD屋に通っている。秋の大収穫とでも言おうか、予想外の名盤との出会いが相次いでおり、収集癖が止まらない。自制したいのだが、こればかりは難しい。いまこのタイミングを逃すと、一生聴かずに終わ…
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【CD評】最近聴いたもろもろの音盤について②

先日に続いての音盤評。ブロムシュテットのベートーヴェンをその後も聴き続けているのだが、6番『田園』を聴くに及び、ついに脳天を打ち砕かれるほどの大感動を覚えた。何だこの比類なき至高の音楽は。実は、個人的にはこの『田園』交響曲が大の苦手、正直大嫌いで、2~3年に一度、CDか何かでサラッと聴ければいいかな、という具合に思っていたのだが、ブロム…
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【CD評】最近聴いたもろもろの音盤について

今月はコンサートに行けなそうだ。去年の今ごろは、関西で浴びるようにマーラーを聴いており、とりわけヤンソンスの9番に打ちのめされていた。ハーディングの5番も凄絶だった。今年の来日オケのラインナップは、ボストン響、ゲヴァントハウス管、コンセルトヘボウ管、ベルリン・フィルと、顔ぶれは恐ろしく豪華だが、どれもプログラムがパッとしない。ガッティと…
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クリストフ・エッシェンバッハ指揮 NHK交響楽団 10/21

秋が深まる中で聴くブラームスは格別に素晴らしい。何と言っても3番。哀切極まりない旋律に心がざわつく。怪僧エッシェンバッハのブラームスは、この指揮者ならではのアゴーギクに富んだユニークな演奏だが、結構な名演である。第3楽章は神品。感動した。この交響曲は、指揮者にとっては「いじり回したくなる」類の音楽らしく、様々な録音を聴くと、テンポを好き…
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新国立劇場 飯守泰次郎指揮 『神々の黄昏』 10/17

『ワルキューレ』以来足を運び続けて来た飯守リングの千秋楽、『神々の黄昏』を観る。前作『ジークフリート』がやや甘口すぎたとはいえ、最初の『ワルキューレ』の舞台と音楽があまりにも凄まじかったので、楽しみにしていた公演だ。結論から言うと、それなりに充実感は得られたものの、多少物足りず。恐らく、最大の原因は演出。 歌手陣は、過去の飯守リン…
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ラファウ・ブレハッチ ピアノ・リサイタル 10/7

ブレハッチのリサイタル。まだ30代だと思うが、驚くほど成熟した、燻し銀の演奏だ。堂に入ったものだ。驚いた。その分、派手さはなく、華やぎもない。大言壮語せず、居住まいは端正そのもの。音色は硬質で芯が太く、重心が低い。ショパン・コンクール優勝者という語感から想起するような華美で流麗なピアニズムとは、大きく一線を画する。土曜午後、みなとみらい…
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広上淳一指揮 京都市交響楽団 9/18

世評がうなぎのぼりの広上/京響を、ようやく聴くことができた。サントリー賞受賞記念コンサートということで、サントリーホールにて。腰を抜かすほどの超絶的な名演だった。完璧。文句なし。絶美。以上に尽きる。京響は超高水準。パンフレットに寄稿していた岡田暁生氏が、「日本で一番うまい」と書いていたが、あながち誇張でもない。鳴りの良さ、和声の一体感で…
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【映画の感想】キム・ギドク監督 『網に囚われた男』

すごい映画を観てしまった。これはすごすぎる。そして、辛すぎる。最近観た映画の中ではダントツトップ。人生でみた全ての映画の中でも、屈指の余韻と味わいと感動。久々に映画で号泣。折しも、この朝鮮半島情勢である。感じるものが多すぎる。なんと人間は愚かなのか。現代社会は虚しいのか。世界はいびつなのか。 主人公は、韓国との国境付近に住む北朝鮮…
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パーヴォ・ヤルヴィ指揮 NHK交響楽団 『ドン・ジョヴァンニ』 9/11

2日連続での演奏会形式オペラだが、きょうの『ドン・ジョヴァンニ』も信じられないくらいの超高水準のパフォーマンスで、打ちのめされるほど興奮、感動した。声楽・管弦楽・演出の信じがたいくらいの一体感は何事だ。歌手陣は超一流が揃っていて、演技力も抜群。3時間のオペラが一瞬で終わってしまった。楽しくて仕方なかった。平日月曜の昼過ぎからみなとみらい…
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アンドレア・バッティストーニ指揮 東京フィルハーモニー交響楽団 『オテロ』 9/10

手に汗握る、会心のパフォーマンスだ。バッティストーニと東フィルの熱演を讃え、大健闘した歌手たちに心から喝采を送りたい。古今のオペラ史上の第名作中の大名作の『オテロ』だが、演奏会形式上演のエッセンスと魅力が凝縮された、圧倒的な舞台だった。この作品、個人的には昨年春にザルツブルクでティーレマン指揮SKD、ホセ・クーラ&カルロ・アルバレス&ド…
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【CD評】友田恭子 モーツァルト ピアノ・ソナタ集

東京は雨のまじる曇天。9月に入り、気温はめっきり冷え込み、残暑の気配すらない。もはや完全に秋、このまま晩秋に突っ込むのではないか、という趣だ。うだるような暑さが続いた8月は、コンサートもオフシーズン、関東と関西でずっと引きこもって本を読んだり、京都や鎌倉の寺を巡ってみたりしたが、秋の気配が香り立って来ると、ふたたび音楽を聴きたいという気…
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ピーター・ゼルキン ピアノ・リサイタル 8/1

ピーター・ゼルキンが『ゴールドベルク変奏曲』を弾くというので注目していたリサイタルで、急きょ仕事の都合がついたため聴きにいく。平日の晩、すみだトリフォニーホールでというのは、たしかに少々立地的に不便だが、客席はそれなりに盛況。ゼルキン、ことしで70歳ということだが、技術的には終始瑕疵が目立ち、聴いているこちら側も心穏やかならぬリサイタル…
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